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口の渇きと向き合う暮らしのヒント|Q&Aでわかりやすく


はじめに

前回の記事では「口の渇きと唾液、自律神経のつながり」について少し専門的に整理しました。

今回はその続編として、生活の中でよく出る疑問をQ&A形式でまとめます。

体験談や日常の工夫を交えながら、やさしく読める形にしました。


Q1. 「口が渇く」のは年齢のせいですか?

必ずしも年齢だけが原因ではありません。

薬の副作用、ストレス、口呼吸、食生活、喫煙など、複数の要因が関わります。

年齢とともに唾液腺の働きが弱まる傾向はありますが、生活習慣を整えることで改善することもあります。


Q2. 口が渇くとどんな困りごとにつながりますか?

  • むし歯や歯周病のリスクが高くなる

  • 食べ物が飲み込みにくくなる

  • 会話がしにくくなる

  • 口臭が気になることがある


「ちょっと乾いているだけ」と軽く考えず、毎日の暮らしを快適にするために意識したいサインです。


Q3. 対策は水をたくさん飲めば良いのですか?

水をこまめに飲むことは基本です。

ただし一度に大量に飲むよりも、少量を回数多くがポイント。

唾液腺を刺激するために、ガムをかむ、酸味のある飴をなめる、といった方法も効果的な場合があります。


Q4. 夜、特に口が渇くのはなぜ?

寝ている間は唾液の分泌が少なくなるためです。

口呼吸の癖がある人や、鼻詰まりがある人は特に乾燥しやすいです。

  • 就寝前に少量の水分をとる

  • 加湿器を使う

  • 鼻呼吸を意識する


    などの工夫で和らぐことがあります。


Q5. ハーブティーは役に立ちますか?

ハーブティーはカフェインを含まないものが多いため、夜でも飲みやすいという利点があります。

温かい飲みものをゆっくり味わう時間は、リラックスにつながり、自律神経を落ち着ける手助けになる人もいます。


ただし「ハーブティー=唾液が増える」


と断定することはできません。

暮らしの習慣のひとつとして取り入れるのが自然です。

Q6. 歯科に相談した方がいいのはどんなとき?

  • 乾燥感が強く続く

  • 舌や口内に痛み・しびれがある

  • 食事や会話に支障がある

  • むし歯や歯周病が繰り返し起こる


こうした場合は自己判断せず、歯科で相談するのがおすすめです。

必要に応じて唾液量の測定や治療の提案があります。


暮らしの中でできる小さな工夫

  • 規則正しい水分補給:少量を回数多く

  • リラックスタイム:温かい飲みもの+深呼吸

  • 口腔ケア:歯磨き、歯間清掃、舌ケアを丁寧に

  • 環境調整:寝室の加湿や鼻呼吸の習慣づけ


こうした小さな習慣の積み重ねが、口の潤いを守る第一歩になります。


まとめ

口の渇きは誰にでも起こり得る身近なこと。

年齢や体調のせいと決めつけずに、生活習慣やセルフケアで調整できる部分もあります。


「今日はどんな飲み方をしたら心地よいか」

「夜の乾燥はどうしたら楽になるか」


そんな観察を続けることが、自分に合ったケアの形につながります。



参考情報


  • 日本歯科医師会「お口のなんでも相談」

  • 厚生労働省「こころの健康と自律神経」

  • NCNP病院「カフェインと睡眠」


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