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生命尊重とは何か|正しさの前に置くもの

「生命尊重」

という言葉は、聞こえは美しいのに、意味が曖昧なまま通り過ぎやすい言葉でもあります。

私自身、長いあいだ

「結局どういうこと?」と掴めないまま、言葉だけが先にありました。


最近ようやく、私の中で腑に落ちてきた理解があります。


生命尊重とは、立場や正しさの前に、

目の前の人を「一人の人」として扱うこと。

そしてそれは、他者だけでなく、

自分自身の命の扱い方にも表れる態度だと思うようになりました。


私たちは日常で、知らず知らずのうちに「正しさ」を優先してしまいます。


早くしてほしい。

こうすべきだ。

普通はこうだ。

その瞬間、相手は“話の相手”ではなく、“修正すべき対象”になりやすい。


私にとって印象深い出来事があります。


息子が小学校に入った頃、

担任の先生から

「この子は大人扱いされすぎている。もっと子どもとして育ててあげて」

と言われたことがありました。


当時の私は、その意味がよく分かりませんでした。


今なら、少しだけ分かります。

「できるかどうか」より先に、

「安心できるかどうか」。


「正しいかどうか」より先に、

「気持ちが守られているか」。


子どもは、理解できるように見えても、心が追いついていないことがあります。


しっかりしている子ほど、

無言で背負ってしまうこともある。


だからこそ、子どもには“子どもでいられる場所”が必要なのだと思います。


この視点は、

家庭だけではなく、

仕事にも通じると感じています。

相手を変えようとする前に、


相手の状態を確かめる。


正論で押す前に、安心を届ける。


「正しさで勝つ」より、


「尊厳が傷つかない方」を選ぶ。


また昨日、「世界から見た日本」という記事を読みました。

そこには、世界では自己主張が強い文化が多い、という趣旨のことが書かれていました。

これも本当だと思います。


けれど生命尊重は、

主張をやめることではなく、

相手の人格を踏まずに意思を伝えることだと私は感じています。


「私はこう思うけど、あなたはどう思う?」


言うべきことは言いながら、

傷つけない言い方を選ぶ。


その練習が、私の中での“方向転換”です。


難しいことはできなくても、今日からできる小さな実践はあります。


・急かさない

・決めつけない

・相手の気持ちを先に受け取る

・自分自身にも同じように優しくする


生命尊重は、遠い世界の話ではなく、日々の言葉や態度の中にある。私はそう思います。


これからの仕事にも役に立つ考え方だと感じています。


少しずつ自分の中に落とし込むために、私はまず

「立ち止まる」ことを覚えたい。

そして、一日の終わりに

「振り返る」時間を持ちたいと思います。


今日も読んでいただきありがとうございます。

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